学校長ブログ

2022.09.21

青春は密である

 「青春は密である」は、今年の夏の甲子園で優勝した仙台育英高校の硬式野球部監督、須江先生が述べられた名言です。コロナ禍でチームをまとめられた手腕は見事です。また青春は、いい時も悪い時もある、そんな多感で可能性をもった生徒たちを監督は丁寧に見守り指導されてきたのでしょう。たいへん素晴らしいと思いました。

 本校でも、どのような状況であっても生徒が自覚できていない自己のエネルギーを昇華させ、どのように経験値や人格を作り上げていくのかを教育目標としています。「探そう、本気になれるもの。」のスローガンもそのひとつです。本校には、高校から全く素人で吹奏楽部に入部した生徒がいる一方、男子バレーボール部のように創設わずかで大阪代表になった部活動もあります。結果はどのようになろうとも、生徒たちが若いエネルギーを輝かせ、何かに向き合っている姿を見る事はうれしい事です。

 先日、8月の夏季休業中に行われた勉強合宿に約250名の生徒が参加してくれました。しかし、参加してくれた生徒は学年も違うし、学力も様々です。それでも、生徒たちは、参加者から「やる気」やエネルギーを感じてくれたと思います。このエネルギーが同調して「受験は団体戦」になる事を期待しています。また、今年も10月にパティシエコースが阪神百貨店でケーキを出品します。そのための試作品の試食と発表の練習に私も参加しました。試作品の出来ばえや発表の熱意に生徒たちの取組むエネルギーを感じました。きっと来店された方々にも喜んでいただけると思います。このような生徒たちの姿を見ると、先ほどの「青春は密である」の言葉が浮かんできて心も明るくなります。

 ここで紹介した以外にも、様々な実践型授業や取組み、また部活動などで、生徒たちは各々が持つ青春のエネルギーを燃やしています。きっと、失敗や挫折もあると思います。しかし、その失敗や挫折も含めて、この青春のエネルギーの混沌の中から、生徒たちは生きる実感や自信を得ていくと思います。

 明日は、体育大会が実施されます。久しぶりに中学校、高等学校全学年が集まります。きっと、「青春は密である」が実感できると楽しみにしています。

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